アンプ編プリメインアンプを大きく飛躍させるスイッチングアンプ

目指したのはセパレートアンプに迫る音質のプリメインアンプ

マランツが「PM-10」「PM-12」で目指したのは、「プリメインアンプの革新」であり、「セパレートアンプに迫る音質をプリメインアンプで実現する」ことです。

いうまでもなく、セパレートアンプは、プリアンプとパワーアンプが別の筐体に分かれており、また100万円を優に超えるようなモデルが多い中、それをプリメインアンプという一つの筐体で実現しようというのは、高いハードルです。

一方で近年、スピーカーの技術革新はめざましいものがあります。B&W 800シリーズに代表される最新のスピーカーは、ワイドレンジで高分解能、かつ高S/Nです。また、アンプ側に強力なキックバックをもたらします。
そうなると、アンプにもさらに強大な駆動力が求められます。またボリュームの大小にかかわらずフラットで、音の質感を変えずにドライブする能力も求められます。

こういった駆動力を備えたパワーアンプを、これまでのアナログアンプ技術の延長線上で作り、なおかつプリメインアンプという限られたサイズに搭載するのは、とても難しいことです。

なぜなら、アナログアンプ技術で駆動力を高めると、必然的にパワーアンプ部が大きくなります。強力な電源も必要になり、放熱もケアしなければなりません。そうなると、プリアンプ部やフォノアンプ部などに割り当てられる容積が小さくなります。

これでは、セパレートアンプに迫る音質を実現するという我々の目標は実現できません。これまでの技術ではなく、全く新しい技術を使わなければ、これ以上の進化は望めない −−−。そう考えた我々は、新デバイスでチャレンジすることを決めました。

たどり着いたのは「スイッチングアンプ」

長い年月をかけて、様々なデバイスを試していった結果、我々がたどり着いたのは、近年進化が著しい「スイッチングアンプ」、そのなかでもとりわけ高品位なHypex社の「NCore® NC500」の採用でした。

スイッチングアンプの大きな利点は効率が良いことです。最高で90%以上の効率が得られるため、大出力を取り出しやすいというメリットがあります。

一方でこれまでのスイッチングアンプには「負荷インピーダンスによって周波数特性が変化する」というHi-Fiアンプとしては大きな弱点がありました。これらの課題を、Hypex社のスイッチングアンプが独自の特許技術により克服しました。

ネガティブフィードバックの比較

目標はセパレートアンプに迫る音質をプリメインアンプで実現すること

スイッチングアンプの採用によって、最高90%以上という高効率を実現しながら、インピーダンスによる特性変化や電源ノイズも少ない、オーディオアンプにとって非常に特性の良いパワーアンプを搭載できたのです。

しかしながら、この優秀なパワーアンプのポテンシャルを引き出し、マランツが目指すサウンドと品質を実現するためには、スイッチングアンプの様々な調整に―取付け位置、精度、熱管理、ノイズコントロールにいたるまで―大変な労力を必要としました。PM-10は通常の2倍近い3年もの開発期間を経て完成しましたが、その時間の多くはスイッチングアンプのポテンシャルを引き出すために費やされました。

スイッチングアンプを搭載したのは、あくまで「セパレートアンプに迫る音質をプリメインアンプで実現する」という大きな目標のための手段に過ぎません。

スイッチングアンプは高効率なため、アナログアンプに比べ圧倒的に小さなサイズで、強大な駆動力を実現できます。そのため、筐体の中に大きなスペースが生まれます。スイッチングアンプを採用した最大の目的は、このスペースをつくり出すことだったのです。
プリアンプ部の基板の大きさをご覧になれば、一目でお分かりだと思います。筐体の3分の1程度を占有する大型のプリアンプ基板を搭載。レイアウトにも余裕を持った大規模な回路構成が可能となりました。

PM-12 / PM-14S1SE

また電源部についても、プリアンプ用の電源とパワーアンプ用の電源を完全に分けることができました。これまでは一つの大きな電源トランスでプリ向けとパワー向けの電源を共用せざるをえませんでした。しかし、スイッチングアンプを採用することで生み出されたスペースを活用し、大元から分けることで、プリアンプにきわめて純度の高い電源を供給することが可能になりました。「PM-10」「PM-12」のピュアなサウンドはこのプリアンプがあるからこそ実現しているのです。
近年成長著しいスイッチングアンプの中でも、とりわけ高品位なスイッチングアンプを採用し、従来の常識を覆す破格のアナログプリアンプを搭載すること、それがマランツの新時代のプリメインアンプです。

未踏の地で開発された「PM-10」「PM-12」、その道しるべとなっているのは、マランツのサウンドポリシーである「純粋さの追求」です。

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