フルモデルチェンジを果たしたSA-11S3。旧モデルのS2と新旧モデル比較!
 一般的にディスクプレーヤーの構造は、7つの要素に大別できます。
SA-11S3の新規開発は、上記の内、6つの分野にまで着手され、まさにフルモデルチェンジという呼び名に相応しい商品となりました。
以下に、改良ポイントを紹介させていただきます。
01/エンジン

SACDM2は、SA11S3用に新規に開発されたオリジナルメカです。
1999年に発売されたSA-1用のエンジン以来、マランツとしては6代目となるSACD対応のオリジナルエンジンです。
高剛性のスチールシャーシとアルミダイキャストトレー、アルミブロックベースなどを贅沢に使用。
ディスクの回転によって発生する振動を効果的に抑制して、データの読み取り精度を向上させました。

開発談話
見た目が無骨なSACDM2ですが、音質検討の結果「余計な飾りがない方が音がいい!」ということで、
敢えて豪華なカバーを外すことになりました。
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02/デジタルフィルター

PEC777f3は、新規に開発されたオリジナルデジタルフィルターです。
様々な外部入力のサンプリング周波数に対応するため、従来のPEC777f2(44.1kHzのみ)をベースに、
352kHz、384kHz切り替え式アップサンプリングを行うことができるようになりました。
また2種類のフィルターを装備しており、音楽や好みに合わせて、音質の劣化なく音色を切り替えることが可能です。

開発談話
DSPを使用したマランツ独自のアルゴリズムを有するデジタルフィルターは、
CD-7に搭載されて以来、SA-11S1、SA-7S1と進化を重ねてきました。
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03/D/Aコンバーター

SA-11S3に搭載されたDSD1792Aは、従来モデルに比べ7倍以上の許容出力電流スペックをもつ電流出力型D/Aコンバーターです。
出力電流が大きくとれることにより、音にエネルギーがあり、生き生きとした音楽再生が可能になります。

開発談話
バーブラウンには、32bit/192kHzのD/Aコンバーター(DSD1795)が存在します。
SA-11S3に搭載したDSD1792Aは24bit DACですが、DSD1795に比べて2倍の出力電流を確保できます。
比較試聴の結果、敢えて24bit192kHz DACを採用しました。これも音質への徹底したこだわりです。
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04/アナログ回路

DAC以降のアナログステージには、フルバランス・ディファレンシャル・オーディオ回路を搭載しています。
SA-11S3のアナログ回路は、以前のフラグシップであるSA-7S1と同等の回路で構成されており、
HDAMとHDAM-SA型を組み合わせた、こだわりの電流帰還型回路です。

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05/クロック

DAC用クロック回路に、低位相雑音クリスタルを採用しています。
SA-7S1とSA-11S2に搭載したCD再生用のクリスタルに比べて±1kHzで測定した場合の位相雑音(ジッター)レベルは、
実に1/10に低減されています。
プレーヤーとしてのスペックは変わらないのですが、載せ替えてみると聴覚上の分解能が飛躍的に向上しました。

開発談話
クロック回路がDACの傍にあること。それ自体が音質に大きな効果を発揮すると考えています。
余計な引き回しを排してDACのすぐ傍に設置された今回のクロックは、ジッターレベルの飛躍的低減とも相まって、
劇的な効果を発揮しています。
この秀逸なクリスタルを採用した結果、SA-11S2に搭載していた外部クロック入力は今回搭載を見送りました。
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06/電源

初の試みとして、SA-11S3のトランスにはOFC(無酸素銅)巻き線を採用しました。
従来モデルはタフピッチ銅でしたが、OFC採用の効果により、きめ細かい音質を実現しました。
トランスのコア自体も大型化を図り、ゆとりのある再生を可能にしています。

開発談話
OFC巻き線の実現は、パーツメーカーと数年来取り組んできたテーマでしたが、フラグシップ開発を機に初搭載に漕ぎつけました。
細かな点ですがケミコンの端子の素材も、これまでの真鍮からOFCに変更しました。5年に及ぶタイアップ開発の成果です。
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07/その他の特長
 PCオーディオ対応

SA-11S3はS2と異なり、ハイレゾリューション音源再生のための2つのUSB入力を装備しています。
フロントパネルには、iPod、iPhone デジタル接続対応USB-A入力端子。
リアパネルには、アシンクロナスモード対応USB DACとして使用できるUSB-B入力端子。
USB-DACモードでは、192kHz/24bitのハイレゾ音源にも対応しています。

開発談話
「デジタル回路の影響でディスクの音が悪くなるようなら、PCオーディオには対応しない」
これがPCオーディオ対応の絶対条件でした。
外部デジタル入出力回路からの受け渡しに、高速フォトカプラーを使用したオプティカル(光)・アイソレーターを装備して外部からのノイズ侵入を抑えました。
 高音質ヘッドフォン出力装備

マランツのSACD/CDプレーヤーで定評のあるハイクオリティーなヘッドフォンアンプにさらに磨きをかけ、
リファレンスモデルに相応しいハイスピードでS/N比の高いフルディスクリート構成になっています。
広大で微細な空間表現はディスクプレーヤー譲りのクオリティーを維持しています。

開発談話
ヘッドフォン出力は、ライン出力からとるため、ディスクプレーヤーの再生音に対して影響をあたえる機能です。
SA-11S3では、ラインとヘッドフォンのバッファーとしてHDAM-SA2による高速電流アンプを配置することで、
相互の干渉を抑えています。
さらにリレーでメイン回路から切り離す「ヘッドフォンオフ機能」も合わせて装備することで、
ライン出力から完全に切り離すこともできます。
筐体以外すべての要素で生まれ変わったSA-11S3は、
マランツの最先端フラッグシップに相応しいディスクプレーヤーです。
SA-11S3 | Super Audio CD Player 詳細スペックはこちら
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