「HDMIセレクター搭載Hi-Fiステレオアンプ NR1200登場」



マランツからHDMIセレクターを搭載したHi-Fiステレオアンプ、NR1200が発表されました。今回のマランツブログではNR1200の開発コンセプトや主な特長などについて、サウンドマネージャー 尾形好宣とマーケティング担当 高山健一に話を聞きました。

 


マランツ サウンドマネージャー 尾形好宣(写真左)
国内営業本部 マーケティング担当 高山健一(写真右)

 

プリメインアンプ NR1200​の詳細はこちら


NR1200はNR1710を土台にした、全く新しいHi-Fiアンプ


●今日はNR1200についておうかがいします。NRシリーズは人気の高い薄型AVアンプですが、なぜ2chになって登場したのでしょうか。

高山:NR1200はAVアンプではありません。ですからAVアンプのNR1710との対比軸では語れないんです。


国内営業本部 マーケティング担当 高山健一


尾形:NRは、ずっとAVアンプの品番として使ってきたためよくそう言われますが、今回は「NR」という品番が、はじめてHi-Fiアンプ、2チャンネルのアンプとして使われたということになります。


●ベストセラーAVアンプと同じNRという品番で、デザインも似ていますが、NR1200は新しい薄型のHi-Fiアンプということでしょうか。

高山:そのとおりです。 NR1710とNR1200では商品企画の出発点が違います。NR1710はAVアンプですが、NR1200は、HDMI端子を持っていてテレビもつなげるHi-Fiアンプです。人気のAVレシーバーからチャンネルを減らして、コストも落としました、というコンセプトの製品ではないんです。

尾形:私もそこは強調しておきたい点です。「HDMI端子を持ったHi-Fiアンプを開発する際、そのベースとして最適だったのでNR1710を使った」ということなのです。シャーシもトランスもNR1710のものを使いましたが、これらは素材として使っただけで、アンプ開発としては、すべてHi-Fiアンプのセオリーで行っています。


マランツサウンドマネージャー 尾形 好宣


Hi-Fiアンプとしての徹底した音質へのこだわり


●NR1200はHi-Fiアンプとして開発されたということですが、音に関わるパーツも、音質を重視したものが使われているのでしょうか。

尾形:マランツとしてのHi-Fiクオリティを実現するために、NR1710では使えなかったHi-Fiアンプ用のパーツを多数投入しています。たとえばブロックコンデンサーなどもNR1200専用のカスタムのものを使っていますし、パワーアンプ回路には高音質のフィルムコンデンサーや電解コンデンサーを採用しています。

レイアウトもHi-Fiアンプならではのシンメトリカルな回路レイアウトになっていますし、D/A変換回路は上位モデルで採用されている高品位な32bit D/Aコンバーターを採用したダブルディファレンシャル構成とし、高いS/N比を実現しています。

↑NR1200発表会資料より


●Hi-Fiアンプと呼称するということについては、何か一定の定義づけがあるのでしょうか?

高山:NR1200をHi-Fiアンプと呼ぶということは、マランツとして一定の品質をお客様に保証するということですので、その水準に持って行くためにNR1200の音を磨き上げていきました。


↑新製品発表会では試聴室でNR1200の試聴が行われた

尾形:開発自体も、Hi-Fiアンプであるという意識を共有するところから作業が始まりました。そして音作りにおいてもこの音は、Hi-Fiの音なのかということを常に技術者とディスカッションを繰り返しました。

高山:尾形が「これはマランツのHi-Fiの音なのか」ということを、厳しく追求していったので、技術者は結構プレッシャーを感じていました。その結果「これはマランツのHi-Fiの音です」と胸を張って言えるレベルに仕上がったと思っています。



リビングの中心となる、新しいHi-FiアンプとしてのNR1200


●Hi-FiアンプがHDMI端子を持つことは、これからの時代の趨勢なのでしょうか。

高山:これまでのHi-Fiであればレコード、あるいはCDなどが聴ければ良かったわけですが、今はネットワーク経由のハイレゾ音源や、Bluetooth経由の圧縮音源、さらにSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスの音源など、多様な音源があります。また、テレビも、ゲーム機もBlu-rayレコーダーもせっかくオーディオシステムがあるのだからつなぎたい、YouTubeの音もオーディオで聴きたい、というのは自然な流れだと思うんです。

一方で、NR1200によって、アナログ入力中心のアンプが陳腐化することはありません。やはりHDMI実装にはコストもかかりますし、ノイズ処理も必要になるからです。リスニングスタイルが多様化し、これまでのアンプの仕様では、すべてのニーズをカバーできなくなっているということだと思います。


↑「ひろがるリビングのMusic コンテンツ」NR1200発表会資料より


●確かに音楽が好きなら、オーディオで音楽も聴きますが、同じぐらいYouTubeなどでミュージックビデオやライブ動画なども見ますよね。

尾形:ですから、音楽はHi-Fiアンプで、テレビはテレビで、パソコンはパソコンで、と切り分けるのではなく、1台のHi-Fiアンプで全部聴けますよっていう提案をしたかったんです。


↑NR1200はリアパネルにCBL-SAT、Blu-ray/DVD、GAME、MEDIA PLAYER、AUXの5つのHDMI端子を装備(発表会資料より)


高山:レコード、CD、Bluetooth、Wi-Fi、HDMIと多彩な入力に音源にすべて対応し、Hi-Fiのグレードで再生するというのがNR1200のコンセプトです。


●多機能なHi-Fiアンプという新たなコンセプトを持ったNR1200ですが、どんな方に使っていただきたいと思いますか。

高山:音楽が好きで、テレビのそばに置いていろいろな音楽をいい音で聴きたいという方に使っていただきたいですね。ただ、マランツには同価格帯でAVアンプのNR1710やネットワークCDレシーバーのM-CR612などもの製品も揃えていますから、新しい選択肢としてHi-FiアンプであるNR1200も増えたところで、ご自分のライフスタイルにいちばんフィットする製品を選んでいただければと思います。

 

尾形:AVアンプとよく似た顔をしていますが、見た目に惑わされないでまず音を聴いてみてもらいたいと思います。

●多様な製品のラインアップから用途に応じてチョイスできるようになったということですね。よく分かりました。ありがとうございました。



尾形と高山によるNR1200の開発コンセプトの紹介はいかがだったでしょうか。ロスレスでの音楽ストリーミングサービスも始まった今、Hi-Fiでの音楽観賞も、CD再生だけでは納まらなくなってきました。NR1200はそんな時代に先駆けた新しいHi-Fiアンプの提案であることがよくわかりました。その音はまさにマランツのHi-Fi。ぜひ一度店頭でその音をお確かめください。​​​

2019年10月7日