NR1200を自宅で使って徹底レポート



ネットワークオーディオレシーバー「NR1200」はCDやレコードのようなパッケージメディアに加え、ネットワークオーディオやストリーミングサービス、さらには映像コンテンツも含む多彩な音源が自由に楽しめるHi-Fiステレオアンプです。マランツブログ編集部員が自宅で実際にNR1200を使ってみたレポートをお届けします。今回はゲームや映画、ドラマなど映像コンテンツをメインに楽しんでみました。


ネットワークオーディオレシーバー


NR1200



NR1200とスピーカー&テレビをつなぐ


自宅に届いたNR1200をさっそくセットアップ。外形寸法が440×378×105mm(幅×奥行き×高さ)と薄型でテレビラックにも収まるちょうどよいサイズ感です。今回組み合わせたスピーカーはデンマーク、DALIのブックシェルフスピーカー「OBERON 1」。スピーカーはテレビの両脇のスペースに、正面のソファに座ったときに正三角形となるように配置します。

接続はNR1200とスピーカーの配線から。スピーカーケーブルの片方を背面のスピーカー端子のLRそれぞれに差し込んで固定。もう片方をスピーカー背面の端子に差し込んで固定します。

↑+は+同士、-は-同士、逆にしないように注意します

これでスピーカーとの接続は完了です。ネットワーク接続は有線/無線のどちらでも可能ですが、今回はWi-Fiで接続するため付属のBluetooth/無線LAN用外部アンテナを取り付けます。

最後にテレビにつなぎます。ARC機能に対応しているテレビであればHDMIケーブル1本で、テレビがARC機能に対応していない場合にはHDMIケーブルと光デジタルケーブルを使用します。

↑上段はNR1200の背面、下段はテレビの背面。HDMI、光デジタルケーブルをそれぞれに差し込みます

これでテレビとの接続も完了です。ここで電源プラグをコンセントに差し込みます。さっそくテレビをつけて音声が出るか確認したところ……音がでません…!

取扱説明書を読みながら原因を探していると、『デジタル信号でのテレビ音声の再生は、PCM 2チャンネルのみ対応しています。テレビの設定で音声フォーマットを“PCM 2ch”に設定してください。』という一文を発見。

これかもしれない?とテレビ側の設定を確認してみることに。「光音声出力設定」をPCMにしてみると、無事に音が出ました。音が出ない場合は、配線の見直しとテレビ側の設定もチェックしてみることをおすすめします。

最後はネットワークの接続です。ネットワークのリストから自宅のWi-FiのSSIDを選択してパスワード入力。これでWi-Fi接続も完了です。


ネイチャー系ドキュメンタリーにどっぷり


さっそくテレビ番組をザッピング。最初に音声を聞いた瞬間から、まったく「別次元の音」という驚きがありました。テレビの音声ってこんなに繊細で美しいんだっけ? と思えるような、スピーカーのある左右だけではなく、上下からもふわりと優しく包まれる感じです。

著者はネイチャー系の番組が好きなので、Netflixのオリジナルドキュメンタリーシリーズ「OUR PLANET 私たちの地球」を視聴してみました。南極大陸でペンギンたちがパタパタと掛け回る音、吹きすさぶ風の音、海中のコポコポという音など、ダイナミックな自然の音がリビング中に響き渡ります。低音域から高音域まで一つひとつの音が明瞭でバランスがよく、とにかく聴いていて気持ちがいいです。特にザトウクジラの捕食シーンでは海中から聞こえる地鳴りのような音、飛び散る水しぶきなどの音に思わず鳥肌がたつほどでした。本当に大迫力で楽しめました。
また最近ではStayHomeの流れで、YouTubeにミュージシャンのライブ配信やミュージックビデオが続々とアップされています。その中から2017年に実際に会場に足を運んだ、坂本龍一さんのコンサート映像を観てみました。スピーカーから流れるどこまでも静謐で澄んだピアノの音色に包まれながら、どこか夢の中にいたような、あの時のホールの雰囲気を思い出し、感動が蘇りました。YouTubeのライブ映像をいろいろ探してみるのも面白いですね。


映画の中でゲームをしている感覚に


PS4でゲームも試してみます。ソフトは昨年末に発売された「DEATH STRANDING」(コジマプロダクション)をチョイス。「DEATH STRANDING」は日本が世界に誇るゲームクリエイター小島秀夫監督のゲームで、日本でも人気の米ドラマ「ウォーキングデッド」への出演でも知られる俳優のノーマン・リーダスを主人公に、マッツ・ミケルセンなど名だたる俳優がCGで出演したことでも話題になりました。音楽にもこだわりのあるゲームですので、音響環境を整えて遊びたいゲームだと常々思っていました。



【PS4】DEATH STRANDING
ソニー・インタラクティブエンタテインメント

実際にプレイしてみると映画のようなシナリオとムービー、音楽にぐっと心を掴まれ、ゲームの世界に引き込まれます。テレビのスピーカーで聴くのとは異なり、主人公のサムが地面をサクサク、コツコツ歩く音や、雨の音などの効果音がとてもリアルに響きます。そして広大な景色の中を歩いていると静かに聴こえてくる音楽が包み込むように広がり、シームレスに動くカメラとあいまって、作品の世界への没入感が高まります。アクションゲームも迫力があって楽しめたのですが、こういった映画的な展開があるような、広大なオープンワールドのゲームとの相性が非常に良いと感じました。


音楽映画を存分に楽しむ!


NR1200試聴の最後は映画です。映画はせっかくなので、音楽がフィーチャーされた作品が良いなと思い「路上のソリスト」(2009年アメリカ)をセレクト。ホームレスの天才チェロ奏者と新聞記者の出会いと交流を描いた人間ドラマです。シナリオ的にはある種の分かりやすさのある映画なのですが、音楽が物語の軸になるため、作中のサウンドトラックには繊細なこだわりを感じました。



路上のソリスト [DVD]



映画「路上のソリスト」オリジナル・サウンドトラック
サウンドトラック ダリオ・マリアネッリ

特に路上生活者のナサニエル(ジェイミー・フォックス)がトンネルに続く道路で、チェロを弾くシーンは圧巻です。ひっきりなしに走る車の音、ロサンゼルスの雑踏に溢れる騒音をかき消すような美しいチェロの旋律に時間が止まったかのような感覚を覚えるシーンです。

音楽映画の楽しみは、こういった情景音と音楽の絶妙なバランスでの聴かせ方にあるのでは、と個人的に思っています。騒音の中でも際立つ削ぎ落とされたシャープさと同時にどこか温もりのあるチェロの音色、パタパタと微かに聴こえる鳩の羽音が一体となり、リビング中にコラールのように響きわたる感覚に日常を忘れます。ステレオシステムでありながら立体的な音の世界が広がって、映画への没入感が段違いでした。


映像の進化に合わせた環境へ


今回は無数にあるテレビ番組や映画、ゲームから音にこだわったセレクトで試してみました。もちろん好きな作品を繰り返し味わうのも良いのですが、オーディオ環境を整えたらいつもとは趣向を変えて、音をいろんな角度で楽しめる作品を選んでみるとまた新しい楽しさに出合えるかもしれません。

コンテンツの映像クオリティが時代とともに進化している一方で、音質もまた飛躍的に向上しています。これからの映像コンテンツを存分に楽しむには音響へのこだわりも必須となりそうですね。今回はNR1200とステレオスピーカーのシステムでしたが、サブウーファーを加えた2.1CHでの再生も可能ですので、より低音の効いたサウンドがお好みの方や映画コンテンツがお好きな方はぜひ試してみていただきたいと思います。

最後に、NR1200はネットワークオーディオのプラットフォームであるHEOSを搭載していてネットワークやBluetoothを経由しての音楽再生も可能です。Amazon Music HD、Spotify、AWA、SoundCloudやインターネットラジオのTuneInなどの各種ストリーミングサービスが楽しめます。(各ストリーミングサービスをお楽しみいただくにはアカウントの登録や、有料プランの契約が必要です)

↑HEOSアプリでNR1200からAmazon Music HDの曲を再生

今回はAmazon Music HDからUltra HDの「グラミー賞2020」プレイリストを聴いてみました。アリアナ・グランデの「7 rings」は、包み込むような心地よい低音の響きからアリアナの伸びやかなハイトーンボイスまで、どの音域でも音が鮮やかで音楽がスーッと染みこんでくる感覚でした。

CDと同等以上の音源が聴き放題のサブスクリプションサービスで提供されるようになったことで、今まで以上に新しい音楽を探す楽しみが増えましたね。ぜひ、Amazon Music HDを体験してみてください。



thank u, next ~デラックス・エディション(DVD付) CD+DVD, 限定版
アリアナ・グランデ

音楽コンテンツの楽しみ方はネットワークオーディオプレイヤー「NA6006」の記事でもご紹介しています。

NA6006で始める高音質ストリーミング
最近ではAmazon Music、AWA、Spotify、Apple Musicなど、定額で聴き放題のストリーミングサービスが一般化してきました。またストリーミングサービスの中でもAmazon Music HDのように、CDと同等、あるいはCD以上の高音質な音源を配信するサービスも出てきています。そんな高音質ストリーミングサービスを、手持ちのHi-Fiオーディオシステムで楽しみたい。そんな方にお勧めしたいのが、ネットワークオーディオプレーヤー「NA6006」です。今回はNA6006の魅力や使い勝手などについて、マランツサウンドマネージャー 尾形 好宣に聞きました。


2020年7月17日