NA6006で始める高音質ストリーミング

 

 

最近ではAmazon Music、AWA、Spotify、Apple Musicなど、定額で聴き放題のストリーミングサービスが一般化してきました。またストリーミングサービスの中でもAmazon Music HDのように、CDと同等、あるいはCD以上の高音質な音源を配信するサービスも出てきています。そんな高音質ストリーミングサービスを、手持ちのHi-Fiオーディオシステムで楽しみたい。そんな方にお勧めしたいのが、ネットワークオーディオプレーヤー「NA6006」です。今回はNA6006の魅力や使い勝手などについて、マランツサウンドマネージャー 尾形 好宣に聞きました。


Amazon Music HDでロスレスの楽曲が聴き放題に


●Amazon Music HDによる高音質のストリーミングサービスがついにはじまりました。それがきっかけとなってストリーミングサービスに興味を持たれた方も増えたようですね。

尾形:Amazon Music HDではCDと同等、あるいはCDより解像度が高いハイレゾ音源をロスレスで聴けるようになりました。それも6,500万曲以上の幅広いラインアップです。いよいよストリーミングサービスがHi-Fiオーディオのソースの一つとして認められる、そんな時代になってきたと思います。

 

↑マランツ サウンドマネージャー 尾形好宣


●そんな中でマランツのネットワークオーディオプレーヤーNA6006が注目を集めていると聞きました。それはなぜでしょうか。


ネットワークオーディオプレーヤーNA6006

尾形:ストリーミングサービスを聴くことだけを考えれば、マランツで言えばシステムコンポーネント「M-CR612」、プリメインアンプ「PM7000N」、AVレシーバー「NR1710」、ネットワークCDプレーヤー「ND8006」など、様々な選択肢があり、いずれの機器もネットワーク機能を搭載しています。
でも今、NA6006が注目されているのは、すでにシステムを持っているオーディオファンが、Amazon Music HDの登場を契機に、ストリーミングサービスを使ってみようと考えたからではないかと思います。Hi-Fiシステムをお持ちであれば、NA6006を加えるだけで、すぐにハイレゾのストリーミングを楽しむことができます。

 

ネットワークオーディオを始めるにあたって、CDプレーヤーか、プリメインアンプのいずれかを買い換えるのであれば、ネットワーク機能を持ったCDプレーヤーやアンプを選択すればいいと思います。この場合は機材の数も設置スペースも変わりません。

ただ、今すでにお気に入りのプリメインアンプやCDプレーヤーをお持ちであれば、ネットワーク機能だけをNA6006で追加して、ストリーミング再生を楽しんでみるのがいいと思います。オーディオのキャリアが長い人ほど音質やデザインなど、思い入れの深い製品をお使いで、そういった機材は簡単に入れ替えられるものではありません。また、ネットワークオーディオはまだまだ進化の早いカテゴリーなので、今後大きな進化があれば、またネットワークオーディオプレーヤーだけをアップデートする、という考え方もあると思います。


NA6006ならスマホだけでAmazon Music HDが聴ける


●ネットワークオーディオプレーヤーには様々なモデルがありますが、マランツのネットワークオーディオプレーヤーNA6006ならではのメリットはあるのでしょうか。

尾形:一番大きいメリットは、HEOSエンジンによるネットワーク機能の搭載です。これによってNA6006であればパソコンやNAS(ネットワーク接続ハードディスク)などを使わなくても、アプリが使えるスマホがあればすぐにAmazon Music HDでハイレゾ音源のストリーミング再生がはじめられます(※有料プランの契約が必要です)。
これまでは、ハイレゾ音源を聴くためには、オンラインストアでハイレゾ音源を購入してデータをダウンロードし、そのデータをNASに保存して、NASにある音源をネットワークオーディオプレーヤーで再生する、という手順が必要でした。 一方NA6006であれば、HEOSアプリを使ってAmazon Music HDから聴きたい曲を選んで再生ボタンを押すだけでOK。すぐにハイレゾのストリーミング再生が楽しめます。

 

↑タブレット用のHEOSアプリの画面


SA-12 OSE、PM-12 OSEのシステムにNA6006をプラスして試聴


●それではNA6006でAmazon Music HDを試聴させてください。まずはシステム構成を教えていただけますか。

尾形:今日は先日発売された12 OSEシリーズのプリメインアンプ「PM-12 OSE」、スーパーオーディオCD/CDプレーヤー「SA-12 OSE」のシステムをベースとして、そこにNA6006を加えたシステムで聴いていただきます。CDプレーヤーがなくても、NA6006からのアナログ出力を直接プリメインアンプに入れれば再生できるのですが、今日は既に単品のオーディオシステムシステムでCDなどを楽しまれている方が、ネットワークオーディオプレーヤーをシステムに加えた、という前提でやってみましょう。

 

↑マランツ試聴室にて。プリメインアンプPM-12 OSE(左)、スーパーオーディオCD/CDプレーヤー SA-12 OSE(右下)、ネットワークオーディオプレーヤーNA6006(右上)



●接続はどうなっているのでしょうか。

尾形: NA6006の光デジタル出力をSA-12 OSEの光デジタル入力端子に入れます。つまりAmazon Music HDの信号をデジタルのままNA6006から出力してSA-12 OSEのディスクリートDACでD/A変換を行い、そのアナログ信号をPM-12 OSEで増幅してスピーカーを駆動します。

 

●D/A変換はネットワークオーディオプレーヤーでもできるけれど、今回はあえてSA-12 OSEでD/A変換を行っているということですか。

尾形:そうです。SA-12 OSEのほうグレードの高いDACとアナログオーディオ回路を積んでいるので、より高音質な再生が可能です。

 

●使い方はどうすればいいですか。

尾形:ケーブルが接続できたらNA6006をネットワークに接続します。あとは同一ネットワーク上にあるスマホかタブレットにHEOSアプリをダウンロードし、HEOSアカウントとAmazonのアカウントを設定するだけですぐに使うことができます。

 

↑HEOSアプリの設定画面



尾形:あとは画面からAmazon Music HDを選んで好きな曲を選ぶだけです。

 

↑直感的で使いやすいHEOSアプリのインターフェース。画面で曲を選ぶだけですぐに音源がストリーミング再生される



 

↑Amazon Music HDのハイレゾ音源のストリーミング再生で試聴(マランツ試聴室)


Amazon Music HDの登場で、よりいい音で、より長時間、世界中のさまざまな音楽が味わえる


●このシステムでAmazon Music HDのハイレゾ音源を試聴させてもらいました。確かにCDを超える高音質で、これをストリーミングで聴き放題で楽しめるのは凄いと感じました。これはやはりHi-Fiオーディオのリスニングスタイルを変えるかもしれないですね。

尾形: これまでのほとんどのストリーミングサービスではAACなどの圧縮音源が使われていました。ですから音にこだわる音楽ファンは「ストリーミングは音が悪い」と言って、関心を持っていなかったんです。それが数年前にロスレスのCDクオリティのストリーミングが始まり、そして昨年ついにAmazon Music HDでハイレゾ音源のストリーミングが始まりました。それでストリーミングに対するHi-Fiユーザーの雰囲気が変わった、という印象です。とはいえ我々はCDもレコードも含めて、あらゆる音楽の楽しみ方を提案していますし、いろんな方法があっていいと思っています。

 

●尾形さんの耳で聴いて、ダウンロードとストリーミング再生では音は違いますか。

尾形:全く同じかと言われると、正直言うとほんの少し違うかな、とは感じます。ただその差は本当にきちんとセットアップされた環境で聴かないとわからないかもしれません。普通に音楽を楽しむのであれば、まったく問題ないクオリティだと思います。

 

●尾形さんはAmazon Music HDのどんなところにメリットを感じますか。

尾形:まずは圧倒的な手軽さですね。これまではハイレゾ音源を聴こうと思ったら、まずダウンロード購入するところからはじまりました。ダウンロードしたら曲データをNASに入れて、それでやっと準備完了、という感じで結構時間と手間がかかりますが、Amazon Music HDをNA6006で聴くのであれば、スマホのアプリを指で数カ所押すだけで、すぐにハイレゾ音源がHi-Fiシステムで再生できます。あとは聴き放題ですからね。いろんな曲を聴けるのもいいと思います。

 

↑HEOSアプリでAmazon Music HDを再生している画面 この画面で曲をどんどん切り換えることができる



●CDだと買ってみないとわかりませんでしたが、聴き放題ならどんな曲でも気軽に聴けますね。

尾形:長く音楽を聴いている人でも、新しい音楽、アーティストに手を出さなくなる方も多いのではないでしょうか。特にCDやレコードだと買わなければ聴けないのでどうしても保守的になりがちです。
その点Amazon Music HDであれば聴き放題ですから、聴かず嫌いのリスクがほとんどないんです。興味があればどんどん聴いてみればいいと思います。私自身、以前だったら絶対買わなかったであろう曲を聴き放題で聴いてみたら、これが意外と良かった、ということがよくあります。それにまたAmazon Music HDで聴いてみて気に入ったらCDを買う、という使い方もできますよね。私はCDが売れなくなる、という議論より、サブスクリプションのお陰で世界中のいい音楽が、気軽にいつでも買えるようになり、その結果好きな音楽を聴く時間が長くなることが素晴らしいと思います。

 

●音楽の聴き方やメディアは変遷していきますが、いい音楽を聴く機会が増えることは、いいことですよね。

尾形:はい。今までより音楽をより楽しんでいただければと思います。もしすでにお気に入りのオーディオシステムをお持ちであれば、ぜひNA6006で新しい音楽の扉を開けてほしいと思います。


マランツのネットワークオーディオプレーヤーNA6006のご紹介、いかがだったでしょうか。手持ちのレコードやCDで音楽を聴くのも楽しいですが、まだ聴いたことのない面白そうな音楽をアプリで選ぶと、CD以上の高音質で再生してくれるというAmazon Music HD+Hi-Fiオーディオのシステムには感動しました。Amazon Music HD未体験の方、ぜひ一度お試しください。


2020年7月1日