

フルディスクリート電流帰還型プリアンプ
瞬時電流供給能力を80% 向上
ショート・パワーライン・レイアウト
強力な電源回路
コンスタント・カレント・フィードバック・フォノイコライザー
トライ・トーンコントロール
マランツオリジナル・スピーカーターミナル
金メッキ入出力端子
カスタムオーディオパーツ
高性能大型ボリューム
トリプルレイヤードシャーシ
マランツのHi-Fiアンプを特徴付ける、フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路をプリアンプ部とパワーアンプ部に採用。S/Nが高く、低歪率という特徴を備える優れた増幅回路です。プリアンプ、パワーアンプ、トーンコントロールの各ブロックを独立。左右チャンネルの等長、平行配置を徹底した構成を上位機種から継承しています。CD入力専用バッファーとその他のライン入力用バッファーにHDAM®-SA2を搭載。バッファーアンプによって入力信号を低インピーダンス化することで、L/Rチャンネル間、および各入力ソース間の相互干渉を防ぎ、信号を忠実に伝送します。メインの増幅回路においてもオペアンプを使用せず、マランツオリジナルのディスクリートアンプモジュールHDAM®-SA2、HDAM®-SA3を使用。ハイスピードと超高域にまで至る優れたチャンネルセパレーションを実現しています。さらに、低歪みでS/N比に優れ、リニアリティの良いフェアチャイルド・セミコンダクタ―社のトランジスタを全面的に採用し、聴感上の駆動力や音楽の表現力を向上させました。
パワースペックが同じであっても、実際のスピーカードライブ能力は個々の製品で異なります。マランツでは、その原因はアンプからスピーカーへの瞬時電流供給能力の違いにあると考えています。PM8005では、強力な電源部やショート・パワーライン・レイアウト、回路のディスクリート化、低インピーダンス化など、回路全体の最適化に加え、パワートランジスタ(LAPT)およびドライバートランジスタの電流容量の向上と出力段用電源のダイオードの容量アップよって、瞬時電流供給能力をPM8004の25Aから45Aに向上。バスドラムや大太鼓のような急峻に立ち上がり、かつ大きなエネルギーを必要とする低音をリアルに再現。プレミアムシリーズに迫るスケール感の表現が可能になりました。
瞬時電流供給能力を向上させるためにパワーアンプ用電源回路と出力段を一体化したショート・パワーライン・レイアウトを採用しています。このレイアウトでは大電流ラインを最短距離で結び、左右チャンネルを対称に配置しています。
高効率で振動と漏洩磁束の少ない大容量トロイダル型電源トランスを搭載。音質に悪影響を及ぼす漏洩磁束を抑えるために、垂直方向の磁束漏れを抑えるアルミ製ショートリングに水平方向の磁束漏れを抑える珪素鋼板シールドを加えた2重シールドを施しています。また、固定用のボルトは非磁性体の真鍮とすることにより、磁界ループを遮断。音質への悪影響の要因を徹底的に排除しました。ブロックコンデンサーには、上級モデルで培われたノウハウをフィードバックしたニチコン製のマランツ専用カスタム品を採用。大容量と高速な電源供給能力を両立させています。さらに、出力段用電源回路のブリッジダイオードの容量を従来品の2倍となる20Aに強化。これにより電源インピーダンスを下げ、瞬発力を向上させました。
コンスタント・カレント・フィードバック・フォノイコライザー
従来のNFB型、CR型の課題を克服したマランツオリジナルの「コンスタント・カレント・フィードバック・フォノイコライザー」を搭載。一般的なNFB型フォノイコライザーはRIAA特性を得るために高い周波数には深く、低い周波数には浅く負帰還をかけるため、帯域によって帰還量が不均一となり音質が変化するという問題があります。コンスタント・カレントフィードバック・フォノイコライザーではオープン・ループ時の周波数特性をRIAAカーブとし、CR型のRIAAネットワークを介して帰還をかけることで負帰還量を一定にしました。その結果、低域から高域までサウンドキャラクターが変化しない理想的なフォノイコライザーを実現しました。PM8005では、終段のHDAM®-SA型送り出しバッファー部の出力電流を倍増し、よりダイナミクスのあるアナログレコード再生を可能としました。
低域、高域に加え、人間の耳が最も敏感なヴォーカルや楽器の基音をカバーする中域もコントロールできる3バンド(BASS / MID / TREBLE)トーンコントロール機能を搭載しました。様々な音源の状態に合わせて好みの音質に調整することができます。トーンコントロール回路は、音質を重視したアクティブフィルター型を採用しました。センターポジションでの周波数特性は完全にフラットになります。
- BASS: 50Hz ± 10dB
- MID: 900Hz ± 6dB
- TREBLE: 15kHz ± 10dB
マランツオリジナルのスピーカーターミナル(SPKT-1)を装備。真鍮削り出しのコア部には金メッキを施し、経年変化による音質の劣化を防止しています。直径5mmまでのケーブルに対応。大型のスクリューで確実に固定することが可能です。Yラグ、バナナプラグも使用できます。A/B 2系統のスピーカーターミナルを備えており、バイワイヤリングや2系統のスピーカーの切り替えが可能です。
全ての音声入出力端子には金メッキピンジャックを採用。経年劣化を防止し、長期にわたり高品位な接続を実現します。
入念な音質検討を経て厳選されたマランツカスタムオーディオパーツを多数採用。電流供給の要であるパワーアンプ用電源回路には18000μFの大容量コンデンサーを2個、プリアンプ用電源回路には4700μF の高級オーディオ用コンデンサーを2個搭載しています。また、高速なショットキーバリアダイオード、ノイズキラー素子やリード線にOFCを用いた音質カーボン抵抗など、随所に上級機と同様の高品位パーツを採用しています。
本機のボリュームには、ダイキャストフレームを採用した高性能タイプを使用しています。モータードライブにより、リモコンでのボリューム操作が可能です。モータードライブ部のフィルターを強化し、ローノイズ化。再生音への影響を抑えています。
メインシャーシに加え、1.5mm厚黒色塗装鋼板を2枚重ねた3層構造シャーシを採用。シャーシの剛性を高め、電源トランスやパワーアンプブロック、基板を強固に支持し、振動による音質への悪影響を排除。重心が低く安定したサウンドを実現しています。
その他の特長
- プリアウト
- パワーアンプダイレクト入力
- ソースダイレクト機能
- RECアウトバッファー
- CDプレーヤーも操作できるリモコン
- オートスタンバイ機能
- 低消費電力スタンバイ