DSPやネットワーク、USBなどのデジタル回路への電源供給には専用の電源トランスを使用し、アナログ回路との相互干渉を排除。さらに、デジタル電源回路のスイッチング周波数を従来の約2倍とすることでスイッチングノイズを可聴帯域外へシフト。再生音への影響を排除し、見通しの良い空間表現を実現しています。
筐体の剛性を高め共振を抑制する3ピースコンストラクションを採用。また、メインシャーシにボトムプレートを加えたダブルレイヤードシャーシにより、不要振動による音質、画質への影響を防止しています。メインシャーシには銅メッキを施し、低インピーダンス化。その結果、グラウンド電位が安定し、ノイズが少なく揺らぎのないサウンドステージを実現しています。


最新サラウンドフォーマット Dolby Atmos、DTS:X 対応
■ 最新サラウンドフォーマット、Dolby Atmos、DTX:Xに対応
まったく新しいシネマサウンド技術「Dolby Atmos」に対応。Dolby Atmosは、チャンネルベースのサウンドトラックの上に制作者が自在に配置し、縦横無尽に動かすことができる独立した音響要素「オブジェクト」を重ね合わせることにより、これまでにないリアルな音響体験を実現。さらに、サラウンドスピーカーに加えてオーバーヘッドスピーカーを使用するため、実際の世界と同じように頭上からの音を再現することができます。頭上も含む全方位に展開する自然な音響空間に包み込まれることにより、リスナーはあたかも映画の世界に入り込んだような感覚を得ることができます。
最新のオブジェクトベース・サラウンドフォーマットDTS:Xは、従来のチャンネルベース方式のサラウンドサウンドに対し、音像の移動感を表現するオブジェクト信号を付加したサラウンドフォーマットです。オブジェクト信号に記録されている音声情報と3次元の位置情報を再生環境に合わせてリアルタイムに演算して出力する為、どのような再生環境でも最適化された豊かで臨場感あふれるサウンドを楽しむことができます。また、既存のオブジェクトオーディオを含まないオーディオ信号については「Neural:X」により、スピーカーの構成に応じて最適なアップミックスを行います。
AV8802は、[ 5.1.2 ch ] 、[ 5.1.4 ch ] 、[ 7.1.2 ch ] 、[ 7.1.4 ch ] 、[ 9.1.2 ch ]のスピーカー配置に対応するだけでなく、業界最高水準の幅広いアトモスセッティングに対応、トップスピーカー、ハイトスピーカー、フロントバイアンプ、フロント2ch など様々なユースケースに柔軟に対応。
また、トップスピーカーが設置できない場合には、フロントハイトスピーカーやリアハイトスピーカーにトップスピーカーの信号をアサインすることもできるため、システムの構成に合わせて柔軟な設定が可能です。 また、従来のDolby Atmos非対応コンテンツを視聴するときにもDolby Surroundのアップミックス機能により、オーバーヘッドスピーカーを使用した再生が可能です。

■ 4基の32bitフローティングポイント DSP
Dolby Atmosをはじめとするサラウンド音声信号のレンダリングやデコーディング、11.2ch分の音場補正など負荷の大きな処理を同時に行い、高音質を実現するためには非常に高い処理能力が求められます。AV8802はアナログデバイセス社製32ビットフローティングポイントDSP、第4世代「SHARC®」プロセッサーを4基搭載。高度な処理能力によって音源の持つクオリティを余さず引き出します。 Dolby Atmosのほか、DTS Neo:X(11.1ch)、Audyssey DSXに対応。さらに、DSD(2.8MHz)、リニアPCM(192kHz/24bit)のマルチチャンネル信号の入力にも対応しています。

■ Audyssey MultEQ XT32、Sub EQ HT
専用マイクによるオートセットアップ機能「Audyssey MultEQ XT32」を搭載。最大8ポイントでの測定結果をもとに、スピーカーの距離、レベル、およびサブウーファーのクロスオーバー周波数を最適な状態に自動設定します。さらに、接続されたスピーカーとリスニングルームの音響特性を測定し、時間軸と周波数特性の両方を補正することで、ルームアコースティックを最適化。かんたんな操作でクリアな定位、シームレスで流れるようなサラウンド効果を楽しむことができます。2台のサブウーファーを個別に測定、および補正する「Sub EQ HT」も搭載しており、それぞれに最適な設定を自動で行うことができます。また、セットアップマイクを取り付けるためのマイクスタンドを付属。マイクの高さを座ったときの耳の高さに合わせて調整することで、より精度の高いスピーカーのセットアップが可能です。
4K Ultra HD / HDCP 2.2に対応
■ 4K / 60p、HDR、 BT.2020パススルーに対応
HDMI入力は、 毎秒最大60フレームの4Kビデオ信号に対応。4K / 60p入力に対応したテレビと接続することで、4Kビデオのこれまでにない高精細 かつスムーズな映像を楽しめます。さらに、[ 4K / 60p / 4:4:4 / 24bit ]や[ 4K / 60p / 4:2:0 / 30bit ]、[ 4K / 60p / 4:2:2 / 36bit ]などの映像フォーマットに対応し、色情報の密度と階調性のなめらかさを両立した映像表現を可能にしました。 さらに、映像のダイナミックレンジを拡張する新技術「HDR」や従来のHD映像の2倍以上の広色域表現を可能にする「BT.2020」の パススルーにも対応しました。

SD / HD規格の映像信号を、4K(3,840 × 2,160ピクセル信号にアップスケーリングして、4K解像度(4K / 60p)で楽しむことができます。また、コンポーネントビデオ、コンポジットビデオ信号もビデオコンバージョン機能により、アップスケーリングしてHDMI端子から出力することができます。

■ Wi-Fi(無線LAN)対応
新たにWi-Fi(無線LAN)接続に対応。2本のロッドアンテナを採用したダイバーシティアンテナにより安定した通信が可能です。ルーターとの煩わしい配線なしに、ワイヤレスで気軽にネットワークオーディオを楽しめます。ルーターへの接続は、ボタンひとつでつながるWPSやiOSデバイスからの設定コピーにも対応。テレビ画面に表示されるガイダンスに沿って簡単な操作でネットワーク接続が行えます。
iOSデバイスやAndroidスマートフォンなどのBluetooth(A2DPプロファイル)対応機器からのワイヤレス音楽再生に対応。テレビ画面または本機のディスプレイに曲名、アルバム名、アーティスト名を表示することができます。またAVRCPプロファイルにも対応しているため、本機のリモコンでBluetooth機器を操作することができます(再生、一時停止、停止、スキップ、早戻し/早送り)。
■ DLNA 1.5対応ネットワークオーディオ機能、AirPlay
DSD(2.8MHz)、FLAC、WAV、AIFF(192kHz / 24bit)、Apple Lossless(96kHz / 24bit)ファイル再生に対応したDLNA1.5 準拠のネットワークオーディオプレーヤー機能を搭載。PCやNAS上の音源をネットワーク経由で再生し、スタジオマスタークオリティを手軽に楽しむことができます。また、FLAC、WAVファイルに加え、DSD、AIFF、Apple Losslessファイルのギャップレス再生にも対応。ライブ盤などを聴いても曲間で音が途切れることがありません。さらに、AirPlayにも対応しておりiTunesやiPod touch、iPhone、iPadから音楽をワイヤレスストリーミングすることができます。
■ ネットワーク / USBメモリー対応フォーマット
世界中の18,000局以上の中からラジオ番組を楽しめるインターネットラジオ機能を搭載。お気に入りのインターネットラジオ局は、最大100件(Internet Radio / Music Serverの合計)まで登録することができます。
スマートフォン、タブレット用リモコンアプリ「Marantz Remote App」に対応。iPod touch / iPhone / iPad、 Androidスマートフォン、タブレットでAV8802の操作が可能です。電源のON / OFF、入力やサウンドモードの切り替え、ボリューム操作に加え、PCやNAS(Network Attached Storage)内の音楽ファイルやインターネットラジオ局のブラウジングも高速スクロールで思いのまま。ファイルのブラウズ画面にはアルバムアートのサムネイルも表示されるため、曲の選択が簡単におこなえます。

USBメモリーからの音楽ファイル再生と、iPod / iPhoneとのデジタル接続に対応するUSB-A端子をフロントパネルに装備。USBメモリー内にあるALAC、FLAC、WAVなどのファイルに加え、新たにDSDおよび、AIFFファイルの再生も可能となりました。iPod / iPhoneの充電にも対応しているため、バッテリーの残量を気にすることなく音楽再生を楽しめます。

HDMI入力はフロント1系統、リア7系統を装備しており、レコーダーやゲーム機などHDMI出力機器の増加にも対応。出力は、同時出力可能なモニター出力を2系統、マルチゾーン出力を1系統装備。HDMIコントロール機能(CEC)は7社(ソニー、パナソニック、東芝、シャープ、日立、三菱、LG)のテレビとの連携が可能です。HDMIスタンバイパススルーにも対応しているため、本機がスタンバイ状態のときでも本機に接続された機器の映像、音声をテレビにパススルーすることができます。
視聴環境の明るさやコンテンツに合わせて6つのピクチャーモードを選択することができます(スタンダード、ムービー、ビビッド、ストリーミング、ISF Day、ISF Night)。さらに、手動で詳細な調整を行うこともできます。

テレビ画面に表示される操作ガイドに沿って、誰でもかんたんに接続と初期設定ができるセットアップアシスタント機能を搭載。スピーカーの接続と設定、ネットワークの接続、入力機器の接続までを画像とテキストで初心者にも解りやすくガイドします。

HDMI映像にオーバーレイ表示可能な日本語対応GUI。ボリュームや入力ソース、サウンドモードなどを再生中の映像に重ねて表示するため、テレビ画面から視線をそらすことなく操作が可能です。セットアップ画面もオーバーレイ表示されるため、再生中のコンテンツを見ながらステータスの確認や設定を行うことができます。

マランツのデザインアイコンであるポートホール・ディスプレイには入力ソース、ボリュームレベルを表示します。フロントパネル下部のドア内にはより詳細な情報を表示するサブディスプレイを装備しています。

スマートセレクトボタンに入力ソース、音量レベル、サウンドモードの設定などを登録することができます。次に再生するときは、登録してあるスマートセレクトボタンを押すだけで、登録されているさまざまな設定を一度に切り替えることができます。よく使う設定をスマートセレクトボタンに登録させることで、常に同じ再生環境を簡単に呼び出して楽しめます。

メインルームと同じソース、または異なるソースを同時に楽しめるマルチゾーン機能を搭載。ゾーンプリアウトに外部パワーアンプを接続して、マルチゾーン用のスピーカーを鳴らすことができます。また、映像を配信することもできます(ゾーン2: HDMI、コンポーネント、コンポジット、ゾーン3: コンポーネント、コンポジット)。

ピュアダイレクト機能 / トーンコントロール(Bass ± 6dB、Treble ± 6dB)/ 小さな音は明瞭に、急に出る大きな音は小さく抑え深夜の視聴などに便利な「Audyssey Dynamic Volume」 / 小さな音量でも臨場感を損なわない「Audyssey Dynamic EQ」 / 圧縮音源を原音に近い状態に復元する「M-DAX2(Marantz Dynamic Audio eXpander 2 )搭載」 / 金メッキ入出力端子 / 3D 映像伝送やオーディオリターンチャンネル(ARC)に対応したHDMI端子 / Webコントロール機能 / Windows 8対応 / FM・AM チューナー搭載 / 10分から120分まで設定可能なスリープタイマー / 着脱式電源ケーブル / オートスタンバイ機能 / 目的の項目が簡単に検索できるCD-ROM取扱説明書

W440 x H185 x D389 mm (ロッドアンテナを除く)