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取扱説明書
( 2.41 MB) (2011/01/20)
新開発オリジナルメカエンジンSACDM-10搭載
SACDM-10を新規に開発し搭載。 SACDM-10はディスクトレー部にザイロンFRPを採用したメカモジュールを採用、さらにこのメカモジュールを2㎜厚鋼板の台座によってによってシャーシに固定することで回転部の振動をシャーシや基板に伝えることの無いよう配慮しています。ザイロンの持つ防振効果、制震効果、遮音効果とあいまってディスクデータの読み取り精度を向上させます。更にメカカバーには非磁性体のアルミ材を使用しチューニングを行っています。
- ハイブリッドHDAM(R) 搭載 オーディオ出力回路
マランツオリジナルの高速電圧増幅モジュールHDAM(R)は使用目的に応じたバリエーションがありますが、SA-15S2にはローノイズ、低歪フィルター回路にディファレンシャル入力のHDAM(R)を使用し、それを高速に送り出すためにリファレンス Super Audio CDプレーヤー SA-7S1で採用されたHDAM(R)-SA2を使用しています。HDAM(R)とHDAM(R)-SA2をハイブリッド使用したオーディ出力回路とすることにより低歪、ハイスピードを徹底しています。更に前述のSACDM-10メカモジュールとの効果とあいまって、より音楽性の豊かな表現を可能にしました。
ハイパフォーマンスDAC シーラスロジック CS4398を搭載
シーラスロジック社製高性能D/A コンバーター「CS4398」は、スーパー オーディオCDの録音フォーマットである1 ビットDSD 信号に対応する のはもちろん、内蔵するダイナミック・エレメント・マッチング回路によってCD の16 ビットPCM 信号にも高精度に対応する、超低歪、高分解能を誇るデバイスです。
- DACモード機能
リアパネルに光デジタル入力を装備。外部出力を持つデジタル機器と接続することにより、本機をD/Aコンバーターとして使用できます。入力信号それぞれのフォーマットを高度に生かした高音質な音楽再生が可能です。
サンプリング周波数:32/44.1/48/88.2/96kHz 分解能:24ビット
- フィルター切り替え機能
スーパーオーディオCD、CD/DACモード再生時にそれぞれ専用に2種類のフィルター特性を切り替えて音楽を楽しむことが出来ます。 *スーパーオーディオCD ダイレクトモード:読み取ったDSDデータをフィルタリングしないモードで、記録された信号がストレートに再現されます。 DSDフィルターモード:音場の広さや奥行き、音の定位が明確に再現されます。 *CD/DACモード非対称型フィルター(スローロールオフ):明瞭度が高く、音の実体感に優れます。非対称型フィルター(シャープロールオフ):音の情報量が多く、滑らかで音場感に優れます。
- MP3/WMAファイル再生対応
SA-15S2は音楽CD に加え、MP3/WMA を記録したCD-R/RW ディスクの再生にも対応しています。
- 対応フォーマット
MP3:32~320kbps/44.1kHz
WMA:48~192kbps/44.1kHz
新開発トロイダルトランス
高効率で振動と漏洩磁束の少ないトロイダル型電源トランスを搭載しました。特に音質に悪影響を及ぼす漏洩磁束を抑えるため、外周にコアリングとショートリングの2重シールドを施しています。垂直方向の磁束漏れを抑えるアルミ製ショートリングに加え、その内側には水平方向の磁束漏れを押さえる珪素鋼板シールドによる2重シールドを施しています。トランス捲き線はデジタル回路、オーディオ回路、ディスプレイ等それぞれ独立した回路とし、後段の整流回路、平滑回路も独立させることで、相互干渉を排除しました。
高品位オーディオパーツを採用
高音質フィルムコンデンサや、SA-7S1にも採用したマランツ特注のカスタム電解コンデンサなど、オーディオ用として厳選された部品を採用しました。キーとなる音質パーツである電解コンデンサ、ミュートリレーや電源回路のショットキーバリアダイオード、レギュレーターなどについても、より高品位なものを採用しています。さらに電源レギュレーターには純銅カバーを装着し、制振とシールド対策も行っています。
- 高音質ヘッドホン出力
SA-15S1はヘッドホン出力の音質においても高い評価を受けてきました。SA-15S2はアナログ出力回路との間にバッファーアンプを搭載し、ヘッドホン回路との相互干渉を排除、バッファーアンプを搭載していても源流であるアナログオーディオ出力の信号そのものが高音質化されることでヘッドホン出力の音質も向上しています。これに加え、ヘッドホン出力回路自体とその電源回路においても見直しを行い、高音質化を実現しました。高級ヘッドホンの実力を余すところなく引き出します。
- 液晶ディスプレイ採用ほか、徹底した低ノイズ設計
ディスプレイには蛍光表示管に比べ格段にノイズが少ない液晶ディスプレイを採用しました。デジタル出力回路においては、銅ケースによりシールドし、オーディオ回路へのノイズの流出を防いでいます。またデジタル出力を使用しない場合にはオフにすることができますので、さらにピュアな再生が可能となります。
- 真鍮削り出しアナログ出力端子、ゼロインピーダンス・プレート
アナログ出力端子には真鍮削り出しのピンジャックを採用し、余裕のある間隔で配置しました。プラグ部の大きいピンケーブルも容易に着脱できます。また、筐体内側にはL/Rチャンネル間のGND電位差を排除する純銅板製「ゼロ・インピーダンス・プレート」を搭載。ふらつきのない安定したサウンドを実現しています。
- AMS再生機能: ディスク全曲の冒頭10秒間ずつ順番に再生する機能です。
- ディスプレイ&ブルーイルミネーションオフ機能
- マランツ製プリメインアンプ等の操作も可能なシステムリモコン付属
- マランツシステムリモートコントロール端子装備
基本性能に優れ、素性の良い素直なサウンドが持ち味であるSA-15S1のコンセプトはそのままに、リファレンスモデルSA-7S1やSA-11S2の開発過程で検証されたハイグレードパーツやノウハウを余すところ無く注入。単にS1の後継であるS2の意ではなく、新しいシリーズとしてのSA-15S2が誕生しました。M-1デザインSA8003で搭載した新開発ザイロンメカモジュールをブラッシュアップしたSACDM-10メカを搭載するなど意欲の高いモデルに仕上がっています。